Crediti
PERFORMING ARTISTS
BOND LOST ACT
Performer
COMPOSITION & LYRICS
BOND LOST ACT
Composer
PRODUCTION & ENGINEERING
Moe Kazama
Mastering Engineer
Saitoh Hiroki
Recording Engineer
Testi
朝起きると世界が裏返っていた感覚だった
商店街には誰もいなくて
ラジオ体操の音だけが不気味に響いていた
蝉の音は聞こえず
裏返った中でもまるでディストピアのような情景
ハンダースのビールをゼリーのように流し込んで
やっとの思いで重い腰をあげた
散歩する散歩する
目的はないが何かを止めたいがための空っぽの僕は
マグリットの水銀の雲からのっぴきならない"切実さ"だけは感じられた
がしかしことの重大さにまだ気づいていない
鉄看板に印刷された文化人は
私腹を肥やしてせせら笑ったカルト教団の長と似通ったアルカイックスマイル
「ああ、あなたの正義は大義名分を帯びて臭いわ」
三丁目のみよちゃんの昨日の残響が残暑と相待ってやたら響いた
(みよちゃんて誰だ?)
誰かの記憶は幽霊!匂いを放った今しがた
悲しい風が吹いていた
そして「うしろのしょうめんだあれ?」
油蝉が急いだ
裏返る街を歩いていたら
情景が欠損してバグみたいに揺れて去った
話しがちがわいや!
触れないように用意周到に
作り込んだ僕の夏に片足突っ込んだ
お前諸共がっちょん!
いわば中学生
通過儀礼を何遍もお遍路で繰り返し合掌
資本主義的なタペストリー飾ったまんまの子供部屋
だがしかし老いは来ない
沸騰する退路、街路に寝そべった刹那的な慕情が
ちちくる青い衝動
同行した異カルチャーにバレずに
抜刀してそそり立った夏を鑑賞するだろう
これはとうに亡くて夢中に駆け抜けたセーブした世界
ぴーすおぶぱられる!
断絶する世界から断絶しないように
断絶したのさ真夏の抜け道
ショベルカーが無惨に壊した秘密基地
命がけで守る子供たちが金切り声で叫びました
「うしろのしょうめんだあれ!!」
油蝉が急いだ
裏返る街を歩いていたら
情景が欠損してバグみたいに揺れて去った
話しがちがわいや!
触れないように用意周到に
作り込んだ真夏の奇譚集が爽やかに捲れだした午後は
油蝉がみんみん鳴いていた
静寂はやけにうるさかった
向こう岸のお祭りは楽しそうだったが
みんな顔がなかった
僕はとても
僕はとても
怖かったのさ
Written by: BOND LOST ACT