花の日の夜

今更僕の名前を呼んで そして

気づけば繋いでいた手を

つかんだ月の光に導かれ

心を差し出した遠い遠い空へ

「夏の終わりを見に行こうか」

もう一度 もう一度

満点の空に光る花は 僕らの間に散りました

落ちていった最後の残り火が

あなたの黒目に溶けてゆく

あなたさえいれば

あなたさえいれば

忘れたようなふりをして

あの日のままここにいる

夜空を見るたびに

描いた君を

つかんだ君の袖を引き寄せて

心を差し出したあの日の記憶へ

夏も終わりを迎えるから

もう会えない もう帰れない

満点の空に光る花は あなたの元へと散りました

落ちていった最後の残り火が

今も思い出を照らしてる

だけど

ごめんなさい 私はもうあなたの声は聞こえない

(会いたい話したい もう一度)

叶わない届かないから この気持ち

(二度と手を離さない)

あなたさえいれば

あなたさえいれば

満点の空に光る花に祈りを込めるだけ

あなたさえいれば