鼓動

閉じたまぶたにうつす日々すらなくて

自分の声に嘘をおしつけたハリボテの城

晴れた世界の光を浴びて

君は陰に吸い込まれ消えた

閉じた暗路で君の心が

生きろと胸を揺らしてる

振り返る日々あと一歩踏み出したその時

君だけの明日が迎えに来たから

誰かのために生きる意味すらなくて

自分のらしさに嘘を押しつけた雪解けの帰路

恐れる壊れる溺れる

何度でも僕の目にこだまする

移ろう町味のないその意味を探してる

何度でもその胸にその声ではき出した

海原に降りしきり僕を駆り洗う波

何度でものりこなす

空はほほえんだ