月が消えた世界

重なった 空の境界に

 重なった 月の灯りを

 重なった 呼吸を数えて

 重なった 夢を2人 映していた

 僕はまだ覚えている

 君の声も顔も匂いも

 月明かりに照らされてる

 世界は夢を見ている

 このまま僕ら居られたら

 なんて月にそっと願いを込めて

 待ち合わせをしよう 今宵あの丘の上で

 2人…月が照らす世界で

 重なった 日々が映し出した

 愛に満ちた 2人の泡沫

 月明かりが薄まってく

 世界は眼を醒まし始めた

 きっと僕ら別々の世界を行く

 最後の別れ道、この丘の上に

 見上げた月は滲んで溶けてしまった

 このまま朝が来なければ

 ごめんね夜明けまで待てないんだ

 今宵、途惑う十六夜の月を

 2人で忘れないように2人で覚えておこうよ

 曖昧なさよならを告げた

 このまま僕ら居られたら

 なんて月にそっと願ってしまうよ

 見えないだけで透明だって

 君の声をずっと信じているよ

 待ち合わせをしよう三十日月の夜に

 あの丘の上でまた巡り逢えるように

 2人 月が消えた世界で

 私は今日も月を見てるよ

 あの約束は思い出せないけど

 2人で覚えたんだから

 僕は今日も生きているよ

 君が消えた世界で",,"待ち合わせをしよう

 今宵、月が消える新月の夜に