ハスラー

また旅に出るんだね

 なんて言って

 街に縛られているのはなぜ

 誰だっておなじ気持ちで

 人波からのがれようとしてる

 去るか行くかは人それぞれ

 かんちがいはしてほしくない

 会えなくなった人だって

 忘れたわけじゃないんだよ

 信じられるものはなんですか

 あてどなくたずねてるなら

 感じられるものはこれからは

 ひとりでも

 ひとりじゃないな

 惜しむものはないから

 新しいものはいらないと思った

 つかず離れずでいいんだと思った

 誰ひとり知らない街まででも飛ばして

 知らない人とでも話していたい

 雨か雪かは人それぞれ

 過ぎゆく時さえわかちあえない

 声にならない嘆きならば

 ありきたりな言葉はいらない

 ふぶきの朝も嵐の夜もこえて

 こんな私でも生きてきたんだね

 壊して

 飛ばして

 やってきたはず

 これからもつづくはずでしょ

 この白い夜明けには

 信じられるものはなんですか

 あてどなくたずねてるから

 感じられるものはこれからは

 ひとりでも

 ひとりじゃないな

 惜しむものはないから

 また会えればいいから