雫

音のない世界で一人

流れる雫は赤い

見えてる景色は暗い

ああ、もう疲れたよ

いつの間にか陽が差し

黒くなった雫は

今更きらきらと輝いて見える

ああ、綺麗だな

ずっと ずっと ずっと ずっと

誰かにただ

聞いて欲しかっただけなのに

きっと きっと きっと きっと

生きるのが怖かっただけなんだ

流れる空気は重い

過ぎてゆく日々を思い

降り続く雨は痛い

迫り来る夜が怖い

いつの間にか陽が差し

黒くなった雫は

今更きらきらと輝いて見える

ああ、冷たいな

ずっと ずっと ずっと ずっと

誰かにただ

見つけて欲しかっただけなのに

やっと やっと やっと やっと

輝けたよ、だけどもう・・・

本当は怖くて怖くてたまらなかった

この体に走る温もりが

感覚が、感情が、溢れてきた

あぁ、私生きてたんだ

ずっと ずっと ずっと ずっと

誰かにただ

聞いて欲しかっただけなのに

きっと きっと きっと きっと

生きるのが怖かっただけなんだ

もっと もっと もっと もっと

私だって強く生きてみたかったよ

だけど だけど だけど だけど

その術を知らなかっただけなの