朧月夜

一つ 二つ 重ねた言葉に

何一つ 嘘なんてありはしないよ

ひらひら 散りゆく花に

また一つ 涙を落としてしまうの

紡いだ日々 温もり

この手のひらから すり抜けていく

「時が経てば忘れられる」と言った

貴方が消えないよ

月が消えかかるその時まで

愛を感じてたのに

「時が経てば忘れられる」と言った

貴方が消えないよ

もう他の人と夢の中なら

そうと言って

誰かの言葉に傷付き 歪んだ日々

それでも貴方は そっと守ってくれてた

あれからいくつの季節を越えただろう

巡り巡る記憶 全て美しいの

「時が経てば忘れられる」と言った

貴方と生きたいよ

月が満ちて 春風が吹く

もう怖くなんてない

時を止めて 永遠の中で

二人抱きしめ合えたら

なんてそんな空想を描く

淡い夜に

誰もいない　暗闇

私の鼓動だけ 鳴り響いてる

霞んでいく 視界に

差し込む光が 眩しすぎて

「時が経てば忘れられる」と言った

貴方は消えないよ

月が満ちて 春風が吹く

もう怖くなんてない

信じ合うこと 愛の強さ

生きる喜び 教えてくれた全てが

優しい 優しい