202号線

秋風が僕らを掠り

置き去りにしていく様に

誰に赦しを乞うでもなく

正義を謳うんだ

深い海の底から

何も見えないまま

明日を待ってる

誰だって生まれる場所も

血縁も選べないよ

一つ一つの偶然が

あなたを選ぶんだ

赤い空に輝く

命の太陽を

君は見ることもないだろう

抱きしめた時の体温や

愛すべき人が居る嬉しさを

君は知ることは無かったけど

確かに出会ったんだ

初めからあって無かったこと

そうはにかんで誤魔化しても

愛すべきはずだった全てを

僕らで紡いだんだ

長く続く旅路の中

間違いも正解も全てを

汚れても滲んでも破れても

抱きしめ歩くんだ

失った物はもう戻らない

せめて君へと届くように

202号線のこの部屋で

あなたを唄うんだ