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人影のない暗い路地裏

家路をたどる足を早めた

見る影もない寂れた街の

華やかな頃 密かに偲んでいる

失ったもの ささげたものと

手に入れたもの 釣り合うかな

「さよなら。また明日」と手を振る

子供らの目が眩しい

からっぽの心に 過ぎ去った日々に

こだまするのは 懐かしい声

満たされない私の心の奥

望めばこそなお虚しい

それでもいいの もう一度だけ

明日を語ってみたかった

本当の自分 見つめるために

向き合っている 鏡の中

火の灯らない目で笑っている

剥製のような私が佇んでいた

剥がれ落ちてゆく心のカケラを

必死にかき集めて

失った未来をなぞるように

見捨てた過去を許すように

掬いあげたささやかな夢まで

指の間から零れ落ちてゆく

救われない私の愛はempty

残ったのはただの抜け殻

満たされない私の心の奥

望めばこそなお虚しい

それでもいいのもう一度だけ

今を生きてみたい