茜色の観覧車

平日の寂しい遊園地へ来たね

最後に乗り込んだ小さな観覧車

一周１５分のそれぞれの物語

寂しいのはきっと静まり返るこのゴンドラだけ

１０時のあたりを過ぎて もうすぐ一番高いとこ

そこから見下ろす今日の終わりに

幸せな未来はあるのかな…

いま真っ赤な夕日の中で

明日を選べずに

繋いでるこの手を離せば

幸せになれるかな

いつもは真夜中の静かな部屋の中

明るい街なんてどうしても照れるね

小さくなる街を並んで見下ろせば

茜色に染まるその横顔が悲しい

最後の二人になる前に嘘でもいいから

いつまでもずっと忘れないって

一言 一言 言って欲しい

あと少しだけ夢の中で

そして時間よ止まれ

いつまでもこの空の夕日を

永遠に閉じ込めて

またこんなに胸を焦がして

誰かを愛せたら

いつまでも優しい思い出に

できる気がするのに

今はただ悲しい思い出になんてしたくない

泣いてないよ　泣いてないよ　泣いてないよ　きっと明日は

泣かないで　泣かないで　泣かないで　あの日のふたり