残映 (弾き語り)

期待していた雨をそっと指でなぞった

ぼくらは笑った 星も見えなくなった夜に

僕の胸を刺してくる君 もう見えない

そう? じゃあ いっそぼくを殺してくれ

余白しかない 熱を拾い集めて 何もないのに また空に逃げ込んで

夢を見ていたのに気づいたらもう現実で

あの青はまた帰ってくるの?

何も感じないよ ねぇ!

夏の足跡はもう消えかけているからさ

あの風はまた帰ってくるの?

ごめんね ぼくはまだ そこにいるよ

狭い部屋 喉を 震わせながら 言った

ぼくと踊りましょう? 体が焼ける朝まで

夢の中さえ 出てくるなんて嫌よ

日が昇っても 見えないのに酷いわ

忘れさせてくれ 君はもうここに居ないから

あの星はまたどこへ行ったの?

僕は覚えてるよ ねぇ ねぇ!

夢を見ていたのに気づいたらもう現実で

あの夜ははまた帰ってくるの?

何も感じないよ ねぇ!

夏の足跡はもう消えかけているからさ

あの朝はまた帰ってくるの?

ごめんね きみはまだ そこにいるの?