フィクション

大抵のことはさ くだらない諍いでさ

それも二人ならば乗り越えれると思ってた

完璧な二人じゃなかっただろうけど

それなりくらいならば なれてるもんだと思ってた

「記念日なんてどうだっていいじゃん」

そんな態度が癪に障った？

明日になったらいつも通りって思ってた

僕はまだ君が好きだったあの歌を歌っている

あの頃と同じようにさ 歌えてるかな？

二人を綴った約束の詩も

気づけば嘘に塗れて

ただのフィクションになってしまった

大抵のことはさ 僕が謝って済ませたね

単純な三文字で収まるもんだと思ってた

最低な言葉で傷つけ傷つけられ

それでもそれでもさ 通じ合えると思ってた

「今日じゃなくても別にいいじゃん」

そんな態度が癪に障った？

明日なんて謝ろうか

そんな明日は二度と来なくてさ

君が好きだったあの映画をまだ見てる

あの頃と同じようにさ 笑えてるかな？

二人で過ごした想い出も掠れて

僅かに君が残していった

このフィクションに縋ってしまうの

君が好きなんだ 変わらず好きなんだ

あの頃の二人には戻れないけど

二人を綴った約束の詩を

まだフィクションにしたくないから

君が好きだったあの歌を歌っている

あの頃と同じようには歌えないけど

二人を綴った約束の詩は

気付けば嘘にまみれて

ただのフィクションになってしまった

今やフィクションになってしまった