君色ショコラヴィレ

名前も知らないあなたに恋をして

ほろ苦く溶けてゆく君色の空に

心のポケットの中にいつも隠している

フェアリーテイル模様の小さなモノリス

天使と悪魔が顔を見合わせて笑う

甘いくちびるを夢見てる

名前も知らないあなたに恋をして

今日もまたこの胸は君色に染まっていく

いつでもあなたの近くで蝶々になる

匂わせてひらりひらり君色の空を飛び回る

戯れの黒猫と三日月の夜

罪の味と知りつつ聖なるものがたり

枯山水の庭咲いたプラムの花

甘い口溶けを夢見てる

きっと出逢えないあなたの代わりなど

ほろ苦く溶けてゆく記憶をくりかえし

いつでもあなたの代わりのドールになる

風を抱き運ばれる儚い冬に咲く花火

散りばめられた運命を辿る

糸を手繰り寄せるように

天使も悪魔もここにはもう居ないよ

涙でミラージュと揺れている

名前も知らないあなたに恋をして

あの日からこの胸は君色に染まっていく

いつでもあなたの近くで蝶々になる

匂わせてひらりひらり君色の空に

名前も知らないあなたに恋をして

ほろ苦く溶けてゆく君色の空を飛び回る

ほろ苦く溶けてゆく君色の空を飛び回る