Footmark

地図のない 鳥のすみか 流れ着いたカナリアのように

雨を呼んだ 羽で向こう岸までは飛び立てる

星くずの 旅のねぐら 迷い込んだシマリスのように

踏み固めた この足跡どこかには辿り着く

いつか聞いた 古いはなし 風が吹いて 雪が溶けて

霧が晴れて 夜明けまで にじんだ光さした

無駄にした 日々の泡を 書き留めてはまた消している

舞い踊れ 風を追って にじんだひとみうつして