Nana

…

ねぇナナ

忘れてもいいかい

2人しか知らない

帰り道を

ねぇナナ

覚えているかい

あの日

あの日のことを

初めてのことも全て

あの日入ったホテルの名前も

帰り道教えてもらった

金木犀の香りを

ドライヤーに

吸い込まれた

あの他愛もない話

洗濯物を干しながら

今日も君のこと

考えてしまう

…

酔っ払い愛伝えたことも

君の首のほくろの位置も

全部、まだ覚えている

君からもらった手紙も

綺麗に散った花火よりも

綺麗な君を撮った動画をまだ

捨てれずに

残っている

秋の風に

流されてく

どうしようもない僕の

袖を最後まで

離さないでいてくれたのは

君だけだったよ

目の前に続いてく

2人の別れ道は

交わらないことを僕らは

知ってしまったから

ねぇナナ

覚えているかい

2人だけの大切な思い出を

ねぇナナ

来世で出会えたら

あの別れ道を歩く前に

ちゃんと愛を伝えたいんだよ

ねぇナナ

…