Roll Cabage

「から手でおいで」メール越しに伝わる温もり

やりきれぬ日に不意の追い風

ロールキャベツをこしらえて待ってくれていたあなたは

湯気の向こうで笑っていた

ひとりとひとりが寄り添いあって人という字になるんだな

ひとりが好きでもひとりじゃ決して生きられない

あなたが居てわたしが居てお互い様って言うんだな

こがね色のスープを飲んだ、もう大丈夫

言い抜けばかり躍起になる嘘つきばかりで

信じる気持ちの底が見えた

寄せた分だけ心返せって腹も立ったけれど

どうでもいーやって今なら思える

愛情だとか友情だとか重たいけどいいもんだな

痛みを知って強くなって優しくなる

「おかわりは？」ってあなたは言った ロールキャベツが光ってる

頭ん中で「ありがとう」ってまた噛み締めた

ひとりとひとりが寄り添いあって人という字になるんだな

ひとりが好きでもひとりじゃ決して生きられない

あなたが居てわたしが居てお互い様って言うんだな

こがね色のスープを飲んだ、もう大丈夫