Aki Tosui

私はこのままでいいのかな?

涕が「何か」を呼び覚ます

青い青い日本晴れ

未来の白さを際立たせる

肌に溶け込む金木犀の香り

あなたに逢いたくなったりはしない

髪を伸ばし似合う服も変わりました

一番搾り

白い髭

大人のダメさを際立たせる

闇に紛れる金木犀の香り

私を辞めたくなった

最終列車で逢いに行く

10月あの日が遠ざかる

歳を取れば取るほどに

儚く滲んで出来上がるものに

似ている金木犀の香り

あなたに逢いたくなったりはしない

夕方下りのバイパスで

ガラスを跳ねる水滴を見送った

家に帰っておばあちゃんと

ヘルシーな晩飯食べるのさ

いつも倖せ

金木犀の香り

昨日まで知らん顔していた

緑が真っ赤に染まっている

暗がり

トンネル潜り抜け

短い短い人生を

愛しく感じる田舎の夜

ルルルル...

あなたも元気で居てね