Top Songs By MitsukiTenkawa
Credits
PERFORMING ARTISTS
MitsukiTenkawa
Vocals
COMPOSITION & LYRICS
黒木悠太
Composer
PRODUCTION & ENGINEERING
MitsukiTenkawa
Producer
Lyrics
崩れかけた街角
歪んだ空を見上げて
少年は屋根を越えた
たったひとつの想いだけ抱えて
時計塔の上に立つ
誰もが決して触れない針
「これを止めれば 君は消えない」
そう信じた夜のはじまり
時間なんて ただの数式
愛に比べたら無力だった
止めたのは世界じゃない
僕の願いだった
時計塔の針を盗んだ少年
凍りついた街で 君だけが笑ってる
永遠を閉じ込めた罪と
君の笑顔を天秤にかけて
風が止まり 季節が眠り
それでも君は 隣にいた
けれどやがて その瞳さえ
僕を見つめなくなった
朝も夜も なくなった世界
秒針の音が恋しくなる
「変わらないね」と笑う君
だけどその声は どこか薄れていった
花も散らないまま
夢も育たないまま
僕らは“同じ今日”に
永遠を削り続けた
美しい牢獄の中
君を囚えたのは僕だった
止めた時間の代償に
君は少しずつ 遠ざかった
時計塔の針を返すために
僕はもう一度 あの階段を登る
終わらせる勇気と
はじめる痛みを両手に抱えて
“永遠”よりも確かな
“君の一瞬”を守りたい
だからもう一度 君の未来へ
針を戻しに行くよ
「忘れないで」なんて言わない
君が生きる世界が続くなら
たとえ僕のことが
全部消えてしまってもいい
時計塔の針が動き出す
風が吹き 花が散り 時が笑う
振り返る君の瞳に
もう僕はいなかったとしても
今日という日を君が生きてるなら
それだけで 世界は回る
愛してた それだけで
止めた時間にも 意味があった
時計塔の下 誰も知らない
ひとりきりの英雄がいた
Written by: 黒木悠太