Utsukushiki Existence

君の大好きな この 旋律(メロディ) 大空へと響け 口風琴(アルモニカ) 天使が抱いた 窓枠の 画布(トワレ) ねぇ その 風景画(ベザージュ) 綺麗かしら？ 其れは(C'est) 風が運んだ 淡い花弁 春の追想 綺麗な 音(ね) 唄う 少女(モニカ) 鳥の 囀0902(さえずり) 針は進んだ → 其れは(C'est) 蒼が繋いで 流れる雲 夏の追想 綺麗な 音(ね) 謡う 少女(モニカ) 蝉の時雨 針は進んだ → 綺麗だと 君が言った景色 きっと 忘れない 「美しきもの」 集める為に 生命(ひと)は 遣って来る 君が抱きしめた 短い 季節(セゾン) 痛みの雨に 打たれながら 「心配ないよ」 笑って 言った 君の 様相(ヴィザージュ) 忘れないよ 其れは(C'est) 夜の窓辺に 微笑む月 秋の追想 綺麗な 音(ね) 詠う 少女(モニカ) 虫の羽音 針は進んだ → 其れは(C'est) 大地を包み 微眠む雪 冬の追想 綺麗な 音(ね) 詩う 少女(モニカ) 時の木枯 針は進んだ → 綺麗だね 君が生きた景色 ずっと 忘れない 「美しきもの」 集める為に 生命(ひと)は 過ぎて行く 君が駈け抜けた 眩い 季節(セゾン) 病の焔に 灼かれながら 「嗚呼 綺麗だね」 笑って 逝った 君の 面影(イマージュ) 忘れないよ 君が生まれた朝 泣き虫だった 私は 小さくても 姉となった 嬉しくて 少し 照れくさくて とても 誇らしかった 苦しみに 揺蕩(たゆた)う 生存(せい)の 荒野を 「美しきもの」 探すように 駈け抜けた 果てしなき 地平へ 旅立つ 君の 寝顔 何よ0902(なにより) 美しいと 思ったよ 君の大好きな この 旋律(メロディ) 大空へと響け 口風琴(アルモニカ) 天使が抱いた 窓枠の 画布(トワレ) ねぇ その 風景画(ベザージュ) 綺麗かしら？ 「わたしは 世界で一番美しい 『焔』を見た その花を胸に抱いて ロランの分も詠い続けよう」 「其処にロマンは在るのかしら？」