歌词
[Verse 1]
骨が軋む音がする
爪が優しく乾いている
本棚を掃除する時が一番心地いい
[Verse 2]
大切なものがあったような
愛しいものがあったような
忘れたフリして覚えてんだよな
[Verse 3]
今日もあの頃に戻ってみよう
シワがついたおでこの奥の
記憶を呼び覚ましてみようか
[Verse 4]
なんでこんな早く
大人になってしまうんだ
夜が綺麗とか
夏の幽霊とかぼやけたものばかり
なんでそんなものが
綺麗に見えてしまうんだ
取り残され息を飲む青い号哭
[Verse 5]
桜の匂いがしてる
窓の外が少し怖い
網戸に桜の花びらが寄り添っていた
[Verse 6]
このまま全部終わってくんだ
それでもどうでもいいんだよな
思い残したことはあっただろうか
[Verse 7]
本当は後悔しかないんだ
でももう戻れないんだろうな
春ももうすぐ終わってしまうから
[Verse 8]
なんでこんな早く
大人になってしまうんだ
星が綺麗とか海が眩しいとか
単純なことばかり
なんでこんなものが
愛しくなってしまうんだ
脳の奥 鳴り響いた青い号哭
[Verse 9]
目標もなく夢もなく
ただやりたいことだけやった
批判されても馬鹿にされても
何一つ変わらなかった
雨の音 秋の夕暮れ 冬の雪化粧
昼下がりの石油ストーブ
過ぎ去る記憶の匂い
[Verse 10]
なんでこんな早く
大人になってしまうんだ
青く染まった空の奥に
世界があるって思ってた
[Verse 11]
心の奥でずっと怖かったよ
大人になるのが怖かったよ
でも大人になっちゃったんだよ
[Verse 12]
夜が綺麗とか夏の幽霊とか
星が綺麗とか海が眩しいとか
目標もなく夢もないけど
それだけでいいじゃんか
[Verse 13]
窓を開ける
さよならだ春の匂い
Written by: Iori Kanzaki