Q。

無色透明なメモリー

ノックの音は止まない

全部あの人の言う通りにしなくちゃね

たたた退屈しのぎの牢獄

足りない知性のまま

ナイフが日々研がれてく

理由もないのに

ここは臆病者のコロニー

外のセカイに出たいのに

ずっとここにはいたくないの

もうわからない

そんな

染まらない僕の心に

赤いインクが溢れる

質の悪い感性となって

息を切らすほどの苦痛は

出口が見えた合図になって

また夢を見る

たたた怠惰な夢幻に誘われるまま溺れて

掻っ攫うだけ細胞が死んでく

瑠璃の空に咲く花になれたらな

僕がここを去る前に

今度は仕返しだ

ずっと

眠りから醒めないような

憂鬱に襲われて

罪人は僕じゃないはずだ

そんな

染まらない僕の心に

赤いインクが溢れる

質の悪い感性となって

息を切らすほどの苦痛は

出口が見えた合図になって

また夢を見てる

透明なまま生きたかった