新しい涙

表面張力を破るために何度も観た映画は悲劇を繰り返す

今日の疲れは惰性の感動に連れられて

溢れたら同じように

明日分の悲しみを注げる

水性で書いた言葉達が滲んで混ざり合ったら

ふさわしく響く声を探す

頬を伝って消える前に

だけど空になったこの心が作る夢の街は悲劇を繰り返す

浮かぶ姿をいつも同じように見つめてる

溢れずに待ち侘びて

曇り空を心に描いてた

混ざり合う言葉 声に乗れば

懐かしいこの痛みこそ新しい涙

昨日に捧げるこの名前で弔いを

水性で書いたあなたへの言葉が反響して僕へ返る

頬の跡を辿る雨降り