SING

「泳いだら着いた。」

誰もがスイマー

ここに着くまでの道中で吸収してきたよ

開いた隙間見えてきたもんは

大概やけに嬉しそうなアンタ

窮屈に苦痛を感じた僕らは

普通と自由を矛盾する

大丈夫。僕ら弱くなる一方

それだけの景色触れてきた証拠

寸分の狂いから発見できる

その違和感を優しくぎゅっとする

十分に集中し浮遊する

人の内側、そいつを宇宙という

積み重なった偶然が

生む運命や数十年だ

「嫌いだ。」いつか消えたくなったことのある

アンタに言う。

「白紙の空を埋め尽くした。」

思えばしっかりと選ばれて選んできたんでした。

白紙の中に見えるだろう。

それぞれしっかりと記された。

その意味と 出会って。

朝方の駅前 いわゆる出発地点さ

自転車置き場に舌打ちひとつ

支度し 気力も出ないままに思い通りにならず苛立つ人

どうして私はここにいる？

「陽の当たるとこへ、生きたいのに」と。

愛想良く 振る舞うだけで終了

迎えにくる誰かもいなく

注目されたい訳ではない

承認欲求振りかざすやつらを下に見る。

「ひっそりと生きる」そんなテーマ

いつから内側に飾ったんだい？

スタンバイすら今の君してないよ。

陽の当たる場所とはここにもあるよ。

空っぽが見えてるそこにはさ

空っぽが作るもので

白紙の空を埋め尽くした。

思えばしっかりと選ばれて選んできたんでした。

白紙の中に見えるだろう。

それぞれしっかりと記されたその意味は

「陽も当たらぬ所泳いでいて、

死に際にあなたに出会えたよ。」

しっかりと繋ぎあって 出会えたよ。

「例えばあなたが溺れていて、

死に際に思い出せるように」

しっかりと望まれて 出会えたよ。

「泳いだら着いた。」

選ばれたんだ

というか自ら選んでここにきたんだ。

忘れていたんだろう？

わざわざ陽の当たるとこ選んだ事。