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歌词

[Verse 1]
あの傘が騙した日 空が泣いていた
街は盲目で 疑わない
君はその傘に 向けて唾を吐き
雨に沈んでく サイレンと
[Verse 2]
誰の声も聞かずに
彼は雨を掴み
私の手をとりあの傘へ
走るの
[Verse 3]
二人きりの約束をした
「絵本の中に見つけた空を見に行こう」
刹那雨さえも引き裂いて
もう悲しむ事も忘れたまま
[Verse 4]
崩れ出し何処へ行く螺旋階段は
煤けて響いた滴り雨
泣きそうな私を そっと慰める様に
君は優しく 私の手を
[Verse 5]
白い影に追われて
逃げた先に檻の群
理由を探す暇も無く
気も無く
[Verse 6]
震えた手を君が支えて
私はそんな背中を ただ見守るの
闇に溶けた歯車は笑う
ホラ微かに風が頬を撫でる
[Verse 7]
白い影はもう追ってこなくて
とても悲しそうに消えた
錆びた匂いも煤けた黒さえも
やがて色を淡く変え
何処からか声が聞こえた様な
気がした様な忘れた様な
螺旋階段の突き当たりには
とても小さな扉が 埃を纏い待っていた
[Verse 8]
そこには何もかもがある様に見えた
色とりどりに咲いた花 深い青空
滲んだ世界に二人きり もう何もいらないわ
[Verse 9]
絵本の中 とじ込んだ空を
在るべき場所に返した 忘れない様に
君がくれた 拙い花束を
笑いながら そっと肩を寄せた
[Verse 10]
世界の最後に傘を差す
ずっとこんな世界ならば よかったのに
[Verse 11]
悲しくないわ 君の側で...
[Verse 12]
花の咲いたその傘の上には
とても幸せそうな顔で
[Verse 13]
小さく眠る二人がいた
Written by: ハチ
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