積分
演出藝人
ĀTMAN
演出者
詞曲
ソクラテス横山
作曲
歌詞
蜜蜂の音 混凝の壁
磨硝子と鉄格子と清潔な布団
鍵穴だけポツンと開いている
燻んだ真鍮私は映らない
呆然として 立ち尽くしてる
私じゃない 私が誰か分からない
えもいわれぬ戦慄 絶叫が湧き出る
それも力無く消えていった
「お兄様モウ一度…お声を聞かせて」
知らぬ女の嗄れた声がする
助けてやりたいが何も思い出せない
すると女は言う
「あんまりです」
胎児よ胎児よ何故踊る？
終わらぬ母胎の夢の中で
スチャラカチャカポコと鳴っている
ドグラマグラが終わらない
止まらぬ喘鳴 地獄の噺
混交する信号ソレがわからない
ウツロの中にトグロ巻いてる
これが気狂い地獄のはじまり…
流れ者の説く 地獄の噺
娑婆で作った因果の報いで
切られ砕かれ燻られ煮られ
死ぬに死なれぬ無限の責め苦じゃ
もしもその声聞けば最後じゃ
頭張り裂けクタバルなんぞと
高い処から和尚の話し声
スチャラカスチャラカ、
チャカポコチャカポコ…
胎児よ胎児よ何故踊る？
終わらぬ母胎の夢の中で
スチャラカチャカポコと鳴っている
ドグラマグラが終わらない
人の身体は形が見える
五臓六腑も解剖けば見える
人の心は形が見えない
どこの脈みてどの舌出して
気狂いは治らない
世にも馬鹿げた内幕話じゃ
気狂いは治らない
これがホンマの阿呆陀羅経だよ
魂消なさるな
胎児よ胎児よ何故踊る？
終わらぬ母胎の夢の中で
スチャラカチャカポコと鳴っている
母の心がわかって恐ろしいのか
胎児よ胎児よ何故踊る？
魚から両棲から獣から人間へ
スチャラカチャカポコと鳴っている
俺はコンナ人間を知らない
ドグラマグラが終わらない
キチガイ地獄が
Written by: ソクラテス横山
