Chabashira

「お茶どうぞ。」

「かたじけない。おっ、これは。茶柱が…」

最近 運がない

躓き 転ぶ世

何処かに 良き事

ないものか

そんな ある日の出来事だ

ふと立ち寄った茶屋にてよ

茶を見た瞬間驚いた

おっとととっと こりゃいやまさか 茶柱か！

幸！ 正にこの時から

開幕！ 我の幸道(ゆきみち)か？

僥倖！ これは後押しだ

名声世に表す

あれから 気分良し

体調 なんか良き

仕事も 順調

やっぱり茶柱か！

天に昇るが如く その柱

縁起良き 龍とし 人の前に

「おい、お前さん。」

「むっ、なんだなんだ。どうした？」

「景気が良さそうではないか。何があったのか。」

「はっはっは。この間、茶に柱が立っててよ。それからこの通り、気分が良い。」

「おぉ、それはそれは。では一緒に」

「笑うとしようか」

はっほっよっほっ

はっほっよっほっ はっほっよっほっ

はっはっはっはっ はははははははは！

幸運を呼び出す 茶柱だ

真偽は分からんが

騙されるも そりゃ一興さ

まあ気楽に行こや

幸運を呼び出す 茶柱だ

真偽は分からんが

騙されるも そりゃ一興さ

まあ気楽に行こや

ああ 海越え山越え空を飛び

幸運散らせよ 茶柱よ

ああ 天から見護る茶柱よ

今宵も誰かを照らすのか

茶でも飲んでまったり行こう

日はまた昇るしな

日はまた昇るしな

そう これにて

終い