歌詞
一つ思い出した
記憶の隙間に
時は経てば経つほど
芳しいのは嘘
絶版になった感情が
今でも胸の奥
錆び付き切れないまま
しこりになっている
身体に蔦を這う
熟れた不調花
"生まれたら死に切れない"とは
このことだったのか
それでも脳裏に
美しいものを見つけたくて
意図はせずとも
また微睡んでく
天使の私にとって
前世とは何なのか
来世も乞うほど苦しい
嗄れるだけの声
忘れたはずの寂寞が
再び春めいて
でも、それすら愛おしくて
書庫に閉まっている
憂いが疼きだす
業に見合うように
永遠の流転の狭間で
訪れる毒味
それでも心は
省察を諦めきれなくて
闇に舞うよう
また傾いてく
Written by: Last Pieris