歌詞
[Verse 1]
毎晩頭を垂れては よろずの神に乞い願っている
今宵でこんな苦しみは どうか終わらせてはくれまいかと
さりとて僕の徳が足らんか はたまた贄のひとつも欲しいか
毎晩頭を垂れても どこの神の救いもご加護もねぇんだ
人間切羽詰まればそう、いとも容易く踏み外せるのさ
限界を超えてしまえばもう、堰を切って溢るる凶暴な性
猥雑な人の皮を脱ぎ捨て 離脱していく罪悪を得る
今宵の僕などいい事例 御覧じろ世紀の転落劇
こんな状況わかってくんない神様なんか用はない
僕の絶望を超える絶望で いっそ全部飲み干してくれ
行き場のない吐き出せない言葉は鱗まとって大地を削って
見通せない決められない未来はとぐろを巻いて暗雲と化す
満たされないまだ足りない熱が火照り火照って火を吹いて
いよいよ夜刀神と化し夜空を割り出でる
[Verse 2]
人間やめてしまってさ 人でなしと呼ばれているんだが
あまりに僕の怨みつらみ 黒くギラついて世の目を引くようだ
気づけば僕を遠巻きに囲む 群衆の目には羨望の影
誘い込むように伸ばす手は 鎌首もたげた蛇のようだ
癒すだけ与えるだけの神様なんか用はない
あらゆる絶望を超える絶望 ひと思いに飲み干してくれ
行き場のない吐き出せない僕らでぐるり廻って轍を成して
見通せない決められない未来が蛇腹になって海を分つ
満たされないまだ足りない欲が積もり積もって天を突いて
黒い夜刀神を模し夜空を這い回る
[Verse 3]
行き場のない吐き出せない言葉は鱗まとって大地を削って
見通せない決められない未来はとぐろを巻いて暗雲と化す
満たされないまだ足りない熱が火照り火照って火を吹いて
いよいよ夜刀神と化し夜空を割り出でる
Written by: 日食なつこ


