火群

ほらよくみてろ　星が消える

 すり合わせた手と手　祈りに似てた

 ほんの束の間　まどろんだすきに

 震える声が胸で騒ぐ

 ランタンのガスはもう尽きるまであと10秒

 さよなら　きちんとは言えないまま

 別れてばっかだ　已ム無シと嘯くけど

 僕はいまも毎晩叫んでるよ　たった1人で

 月明かり　凍える舞台　応答セヨと

 弱く燃える火守れるように　醜いものばかり信じた

 願った昨日の言い訳に　それじゃもうもの足りなくない？

 流れる星を待ち続けて　いたずらに時は過ぎるだけ

 焦がした夢の続きを　辿るぜ　今更　恥じることなどない

 だから君はそこで笑っててよ　なんも言わずに

 モッズコート　極大の下　狼煙彼方

 この身は火群　拳に誓い　降ろしても握り続けてる

 落ちる速度で熱くなれ　目くらました欲望の底

 絡まった糸ほつれるように　冬の日の鉛雲のように

 ふたつの道に分かれて　二度と会うことは無くても

 涸れた土に雨が降るように　凍てついた雪が溶けるように

 祈った明日ならもういいんだ　辿るぜ　今なら　今さらながら

 燃え尽きた後の消し炭に　名前も知らない花が咲く

 お前が光になればいい　闇夜を切り裂け次の場所へ行こう

 誰もが眠ってる　闇にこぼれる

 ほらよくみていよう　星が灯る