コンパス

相も変わらず泣いてるのね

ママのご飯は温かいのに

心を冷やす寂しさは

本当にこの夜のせいかな

やろうと思ってたこと

何一つ進まない日曜日

繰り返してまた一週間

右足をただ引き摺って

歩き出すしかないの

愛想笑いも出来なくて

がむしゃらになんてなれなくて

器用なあの子が羨ましい

誰にもなれなくて

太陽を隠した雲の向こうに射してる光まで

きっと地図はいらない

コンパス片手に

まだ行けるはずなんだ

遠い世界の話じゃない

本当に君はいなくなった

大切なものだってそれなりに

この手で守り抜きたいよ

何を思っていたの？

今更もうわかりっこないね

繰り返される一週間

なんだか肩が重くって

ためいきも出ちゃうけど

普通になんてなれないこと

特別はありふれてること

器用なあの子は泣いていた

誰にも見えないよ

胸の奥、突き動かすのは

いつだってそんな歌だよな

でも今は笑えない

それでもいいんじゃない？

私なら大丈夫！

きっと君じゃなきゃダメだなんて

口が裂けても言えなかった

いつかくたばってしまう前に

伝えたいことがある

愛想笑いがしたいんじゃない

やりたくてやってるわけじゃない

本当の気持ちはこの声に宿るよ

針は揺るぎなく

胸の奥、突き動かすのは

いつだってそんな歌だよな

もう地図はいらない

コンパス片手に

まだ行けるはずなんだ

私ならやれるから